天気で頭が痛くなる!?天候と頭痛の関係とは│気象予報士 服部 雄司(はっとり ゆうじ)さん

日本人の3・4人に1人が悩まされていると言われている頭痛。実は天気と頭痛の関係がある事を知っていますか？

今回は、現役で気候予報士をされている服部 雄司(はっとり ゆうじ)さんに気候と頭痛の関係を教えて頂きました。

頭痛には種類がある。

「服部さんは気象予報士をされながら頭痛と天候に関するセミナーをされているとの事なのですが、詳しく教えていただく事は可能でしょうか？」

「はい。まず、そもそもの頭痛の話になるのですが、頭痛には大きく分けて2種類があります。ストレスが原因の緊張性頭痛と片頭痛です。

日本人に最も多いのが緊張性頭痛でして、5人に1人が悩んでいる頭痛です。」

「緊張性頭痛はどのような頭痛なのですか？」

「緊張性頭痛は頭が締め付けられるような痛みがあります。片頭痛よりは強い痛みでは無いですが、主な原因として仕事のプレッシャーや人間関係などストレスが大きく関わってきます。後は長時間のデスクワークなど姿勢の悪さや肩こりが関係してきます。」

「そして、もう一つが片頭痛です。ズキズキするような痛みが特徴で、女性の方に多く、頭の片側が痛む人や両方が痛む方もいます。人によるのですが発祥すると4時間～72時間は痛みが持続すると言われています。」

「自分もたまに頭痛があるのですが、多分、片頭痛タイプですね。」

「そうなんですね。実は片頭痛は様々な原因があるのですが、天気が関係してくる事があるんですね。実は天気と頭痛・イライラなどは関係がありまして、天気が引き金になって起こる様々な不調を気象痛と呼ばれています。

実はデータを調べますと、日本人の6割が天気による体調で悩んでいるんですね。特に女性の3人に1人は頭痛に悩み、2人に1人はだるさを訴えたりしています。頭痛の原因として一番多いのがストレスなんですが、実はその次が気象の変化が原因の人が多いですね。」

「結構多いんですね。」

どうして天候が悪くなると頭痛になるのか？

「どうして天候が悪くなると頭痛になるんですか？」

「例えば、60階のビルに一気にエレベーターで上ったりすると頭が痛くなったりしますよね。」

「なりますね。」

「それは気圧が下がった為に起こる現象なんですね。高い所に上ると一気に気圧が下がります。

そして、天気が悪くなっても気圧が下がります。なので高い所と同じような現象が起こるんですね。」

「なるほど。高い所に上ったのと同じ原理が働くんですね。」

「そうなんです。気圧が下がると自律神経が乱されてしまい体調不調を引き起こされてしまうんです。

耳の中に内耳という所で気圧の変化を感じていると言われまして、自律神経の交換神経を刺激し、頭痛や古傷の痛み・めまいや気持ち悪さ・落ち込みも引き起こしてしまいます。」

「良く雨が降る時に古傷が痛むなんていいますが、気圧が関係しているんですね。」

「はい。そうなんです。

天気予報を見ていると良く出てきますが、気圧の単位で『hpa(ヘクトパスカル)』という単位がありますが、1hpa増えると1㎡の板の上に10Kgをのせたのと同じ圧力なんですね。気圧は10m毎に1hpa変わるので、例えばスカイツリーの頂上(450m)だと45hpaになり、450kgの負担になります。」

「結構、負担かかるんですね。」

「そうなんです。台風来るときは気圧が下がって980hpaになるので気圧は下がるので負担がわかると思います。(※日本の平均気圧は1013hpa。)

空気って全然見えないんですけど、実際には重さ・負担はかかってますよって事なんですね。」

どのように対策をすればいいのか？

「もし、頭痛が原因の気象痛の場合、どのような対処をすればいいんですか？」

「痛みが出たらすぐに『めまい薬』を飲んでみると良いかもです。酔い止めでもOKです。

ポイントは不調が出る前に飲んだ方が良いです。まさに車に飲む前に酔い止めと飲むのと同じイメージですね。」

「それは事前に体調が悪くなるタイミングがわからないと駄目ですよね。」

「そうなんです。人によって気圧が下がる前に痛くなったり、気圧が下がった後に痛くなったりするので、お天気日記をつける事をオススメしています。」

「お天気日記とはどういう日記ですか？」

「天気や気圧に合わせて、頭痛や肩こり・腰痛・関節痛・イライラなどを記録していきます。

そうすると自分が痛くなる傾向が分かった来るんですね。例えば気象庁のHPは優秀で、2週間先の気温予報ってのがあります。」

「2週間先まで見れるのはなかなか無いですよね。」

「そうなんです。逆に過去27日間の情報も載ってたりするので、遡ってどの日に体調が悪くなったかとかを調べる事が出来ます。」

「また、気象予報士が監修している『頭痛ーる』というアプリがあって、て、このアプリに毎日チェックしていくと便利だと思います。」

「他にも『朝起きたら10分の日光浴をする』、『朝食をきちんと取る』、『就寝、起床時間を一定にする』、『きちんと夜に入浴をする』、『適度な運動・ストレッチをする』をすると自律神経が整って気象痛対策になります。

是非、天気と自分のメンタルを記録して、天気と上手にお付き合いしていきましょう。」

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専門家

服部 雄司(はっとり ゆうじ)
【気象予報士】
一般財団法人日本気象協会
予報技術者

【カウンセラー】
一般社団法人日本少子化対策機構認定
LQ恋愛カウンセラー

一般財団法人JADP認定
婚活アドバイザー
メンタル心理カウンセラー
上級心理カウンセラー
行動心理士

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