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紅茶好き必見!プロ厳選の上質な茶葉が自宅に届く和紅茶のサブスクサービス|TEA FOLKS(ティーフォルクス)
働き方が多様化し、在宅ワークになった方も多いのではないでしょうか。
今回は、プレミアム和紅茶が届くサブスクサービスTEA FOLKS(ティーフォルクス)を運営するTOKYO TEA BLENDERSの代表に、TOKYO TEA BLENDERSの誕生秘話など様々なお話をお伺いました。
目次
厳選紅茶を提供する企業、TOKYO TEA BLENDERSとは?
「まず、紅茶にフォーカスを当てたサービスを展開しようと思ったきっかけを教えてください!」
「子どもの頃から緑茶や紅茶は好きでよく飲んでいましたが、転機となったのは自身のニューヨーク駐在です。現地の普通のスーパーで様々な紅茶ブランドが棚に並んでいるので、楽しみながらひとつひとつどのような味か試していました。
日本に帰国後も海外出張が多い仕事だったのでお土産にはよく紅茶を買っていました。紅茶は世界では水の次に飲まれている飲み物で、毎年消費量も増えているのですが、日本ではそれほどメジャーな飲み物ではなく、コーヒーの10分の1程度の市場規模と言われています。」
「確かにコーヒーのほうがメジャーな気がしますが、そんなに差があるとは知りませんでした。」
「そうなんです。そして日本の紅茶メーカーは女性向けにかわいらしいブランディングをすることが多く、男性が紅茶商品を手に取りにくいといったイメージがあります。
日本の紅茶のマーケットに興味をもち、2017年に日本紅茶協会が主催している1年間のティーインストラクター養成研修にプライベートで参加しました。2018年4月にTOKYO TEA BLENDERSをたちあげて、日本最大級の紅茶フェアに出展したり、紅茶セミナーを開催している中で、同じくブースを出展している和紅茶の生産者さんと話し、和紅茶の魅力に気づいて、和紅茶に販売をフォーカスするようになりました。」
海外産紅茶との違いと日本原産の和紅茶の特徴
「御社がこだわっている”和紅茶”とはどういったものなのか、通常の紅茶との違いを交えて教えて下さい。」
「和紅茶の特徴としては、大きく3つあります。1つ目が『品種や製法が日本オリジナルで味や香りに特色がある』ということです。
ここ数年で和紅茶の品質が飛躍的に向上したと言われていますが、日本の紅茶作りにはとても興味深い歴史があります。」
「紅茶の歴史…!気になります!」
「明治初期の富国強兵を支えたのは生糸と茶だと知られていますが、明治政府は世界で紅茶のニーズが高まっているのをみて、技師をインドに派遣して種と製法を持ち帰ります。
戦後の高度成長期の1970年代に、日本での紅茶製造はなくなってしまうのですが、茶業研究所では、明治に日本に持ち込まれた紅茶用品種と日本にもともとあった緑茶用の品種と交配して日本オリジナルの紅茶用品種を開発していました。
1980年代後半になって緑茶の販売低迷や地方創生の文脈もあり、先進的な茶農家が地域オリジナルの紅茶作りを始めます。日本で開発された紅茶用品種を使ったり、緑茶用品種を製法を工夫して紅茶に仕上げたりしているため、海外産の紅茶にない緑茶のようなやわらかい甘みと香りがあります。特にこの5年間ほどは、中国茶風の製造工程を取り入れる生産者グループが登場して新たなファンを生み出したりもしていて、日本の紅茶は飛躍的に品質が向上しています。」
「海外産の紅茶と比べると、甘味や香りといった風味に違いが出てくるのですね。」
「2つ目は、『生産者が身近にいることの安心感』です。和紅茶は生産者が日本にいらっしゃいますので、希望があれば会いにいってお話を伺ったり、茶畑や工場を拝見することもできます。トレーサビリティが機能していることで安心感があります。」
「日本原産の和紅茶だからこそ、生産者の方々をより身近に感じられますね。」
「3つ目は、『日本の環境保護に繋がる』ということです。和紅茶を飲んで消費することは茶農家を応援することであり、結果として茶畑のある日本の美しい景観と自然環境を守ることに繋がっています。和紅茶を飲むことが自分たちの自然環境への貢献になっていることが、海外産紅茶との大きな違いだと思います。」
紅茶のサブスク『TEA FOLKS』とは
「紅茶が届くサブスクサービス、TEA FOLKSはいつ頃開始されたサービスなのですか?」
「2021年5月19日に開始したサービスで、2カ月ごとに2茶園の茶葉とストーリーをお届けしています。現在は第二便をお届けしています。」
「他社サービスと差別化を図っている点を交えて、御社サービスの特長を教えて下さい!」
「デザインでは、日本の一般的な紅茶ブランドの女性的なかわいらしさを打ち出したものではなく、都会的でモダンなブランディングを企図しています。はたらく女性や男性にも興味をもって頂きやすいようにしたいと考えています。
コロナ禍の前には紅茶イベントなどで、各地の生産者と消費者が出会う機会がありました。生産者と話し、試飲しながら生産者の持つストーリーに共感して購入することができましたが、現在はフィジカルに集まるイベントがなかなか開催できません。そこで、TOKYO TEA BLENDERSが提供するTEA FOLKSでは、茶葉をお届けするだけでなく、生産者の和紅茶作りに対する想いや歴史、茶葉ごとの美味しい飲み方を徹底解説する情報を付けてお届けしています。
また、日本紅茶協会認定のティーインストラクターが運営していることもあり、ティーインストラクター仲間と連携した商品販売も展開しています。」
「1回1,980円(税込)とお手ごろな価格ですよね。TEA FOLKSで提供される和紅茶のこだわりを教えて下さい!」
「無農薬であること、生産者さんが和紅茶作りに特別な想いやこだわりを持っていること(ストーリー性が面白いこと)、和紅茶の品評会などで受賞していること、などを条件に茶園さんを選定させて頂きます。
実際に茶園を訪問させて頂いて生産者さんと話し、茶畑や工場を確認した茶園さんのみをお取り扱いしています。茶葉を試飲し、ティーインストラクターの視点で納得できる味のものだけを厳選しています。また、高濃度のGABAが含まれたGABA紅茶や燻製された紅茶など、和紅茶の新しい楽しみ方として消費者に提案したいものも積極的に取り扱っていきます。」
「サブスクというと月1度というイメージがありますが、2か月に1度のサービスにした理由を教えて下さい。」
「このサイクルはティーインストラクター仲間ともよく相談して決めました。毎月届くと茶葉が余って結果的に負担に思われるお客様がいらっしゃると考えました。実際に、二ヵ月に一度くらいがちょうど良いという方が多いです。紅茶が好きな方は既に棚にいっぱい茶葉を抱え込んでいらっしゃいますので。
また、2カ月のサイクルにすることで、茶園さんをしっかり取材してウェブ記事やお届けするA4チラシ、ポストカードの内容を作り込む時間的余裕もうまれます。次々と商品を増やすのではなく、サブスクだからこそ、じっくり生産者さんの情報をお届けしたいと思っています。」
和紅茶だけでなく、生産者のストーリーもお届け
「紅茶だけでなく、生産者さんの顔がわかるようなニュースレターも同封されているとのことですが、これには何か理由があるのでしょうか?」
「和紅茶と出会うイベントが開催できなくなってしまったので、サブスク形式で、あたかも和紅茶の生産者と会って試飲してストーリーに共感して茶葉を購入するような体験をつくりたいと考えました。実際に茶葉そのものだけでなく、生産者のストーリーを楽しみにして頂いているお客様がほとんどです。」
「お客様にはA4両面で茶園さんのストーリーをご紹介するフライヤーと、飲んだ茶園さんの情報をコレクションできるポストカードを茶園さんごとにお届けしています。生産者さんへの共感度が高いお客様が多いので、飲んだ思い出ごと残して頂けるような商品設計にしています。」
「ちなみに、提携されている茶園の数はどのくらいなのでしょうか?」
「2021年5月にスタートし、2カ月おきに2茶園の茶葉をお届けしていますので、現時点(2021年7月)で実際にお届けしたのは4茶園です。しかし、既に15茶園以上取材していて、お届けする順番を検討しているところです。早く消費者の皆さんにご紹介したいのですが、2カ月に一回というのがもどかしいです。」
「一度で届く内容量は、紅茶にすると約何杯ほどの茶葉が入っているのでしょうか。」
「一茶園あたり20g~30gの茶葉をお届けしています。(茶園によって変わります)一杯3gが標準とされますので1回につき、6杯~10杯分の茶葉が2茶園分届きます。」
「好みの茶葉があったら、再度購入することは出来るのでしょうか。」
「購入可能です。家で飲むのに気に入って追加購入頂いた方だけではなく、紅茶専門のカフェで追加購入してお客様におだし頂いたり、ホテルレストランでも仕入れのご相談を頂いています。」
口コミで紅茶好きユーザーから申し込み多数!
「現在のユーザー数を教えて下さい。」
「今年5月に開始した初回便では、広告をほとんどうたず口コミで100名を超えるお客様にお申し込み頂いています。口コミが口コミをよんで現在お送りしている第二便でもさらにお客様がふえていっています。
また、TEA FOLKSをきっかけにカフェなどでお取り扱いして頂くお客様がでてきています。」
「ユーザーの主な年代、性別について教えて下さい。」
「年代まではわかりませんが、圧倒的に女性が多いです。特徴的なのは、会員の3割以上が紅茶教室主宰者やティーインストラクターなどの紅茶のプロな方々です。」
「ユーザーの方からはどんな感想が届いていますか。」
「TOKYO TEA BLENDERSではお客様のお声を重視して、各茶葉ごとのアンケートの他、ご対応頂ける方にはオンラインインタビューもしています。
コロナ禍でなかなか生産者と会って話をするのが難しい中で、美味しい茶葉が届き、しっかりと生産者の情報を得られることが喜ばれています。」
TEA FOLKSを利用したユーザーの感想
・和紅茶を知る良いきっかけになると思います。生産者のプロフィールや生産背景などの説明があるのがとても良いです。ストーリー性があるものに惹かれます。パッケージや封筒などもかなり凝っていて付加価値を感じます。
・1ヶ月だとスパンが短いので、日常的に飲まない限り茶葉がたまってきそうだが2か月に一度なので自分のペースで趣味程度に気軽に楽しめる。自分へのご褒美に優雅に過ごしたい時に少量試せるのはおすすめ。
・日本中の有名な高級茶葉が一度に二種類も味わえる。価格も1ヶ月に千円程度だと考えれば続けやすい。わざわざ外に出る必要もなく自宅に毎回違う茶葉が届くので色々とお試しができて嬉しい。
・まず、内容が楽しみです。和紅茶の産地、生産者を直接、訪ねられてその案内と生産者の方の説明、茶葉付きなのがとてもありがたいし、勉強になります。次回も楽しみにしております。応援しています。
・生産者情報も詳しく書かれているので茶園や店頭に行かなくても自宅でお茶の味と共に和紅茶の世界を知る事が出来て楽しい。
・自分の知らない美味しい紅茶と出会えました。今後も楽しみですし、紅茶に興味ある人には勧めてみたいです。
コロナ禍やおうち時間で広がる紅茶の需要
「今後、紅茶市場はどのような広がりを見せると思いますか?」
「大手飲料メーカーもコーヒーブランドから紅茶ドリンクを出すようになってきて紅茶への関心が高まっています。現在、コーヒー市場は紅茶市場の10倍と言われていますが、逆にいうと皆さんが飲むコーヒーの10杯のうち1杯でも紅茶に置き換われば紅茶市場は倍になるということです。」
「日本で紅茶が注目されるトレンドは何かあるのでしょうか?」
「3つ挙げられます。1つは『在宅勤務のリーフ茶需要』です。日本農業新聞2021年3月8日“リーフ茶『飲む回数増えた』コロナ下で若者の行動に変化”によれば、在宅勤務の普及により、自宅時間をより豊かにするために若者の26%がリーフ茶(茶葉からティーポッドでお茶を飲む)の使用機会が増えたと答えています。」
「そうなんですね!おうち時間で紅茶を楽しまれる方が増えているのですね。」
「2つ目が『ノンアルコール需要』です。食品産業新聞社2021年6月1日“酒類提供禁止で“ノンアル”特需、2020年ノンアルコールワインは約9万ケース規模“によれば、緊急事態宣言におけるレストランでのアルコール提供禁止の影響をうけてレストランでのノンアルコールメニューへの注目が高まっており、2020年は前年より35%増、2021年はさらに5月は前年比2倍になっています。コロナの影響だけではなく、若者がアルコール離れしているのもトレンドとして注目しています。」
「前年比2倍になっているとは知らなかったです…。以前と比べても、お酒以外のドリンクを楽しむ機会が増えていますもんね。」
「そして3つ目が『SDGsへの関心』です。SDGsへの貢献が消費行動に大きく影響を与えるようになってきています。和紅茶を消費することは、茶農家を支援することに繋がり、茶園のある美しい日本の景観を守り、自然環境を維持することに繋がります。和紅茶の生産者がもつストーリーを伝えることで、SDGs関心層を和紅茶消費へと取り込める可能性があります。」
「和紅茶を通して、自分たちが暮らす日本の自然を守ることが出来るとは…。素晴らしい取り組みです!」
「また、紅茶の価格に目を向けると気候変動の影響や労働賃金の高騰の影響でケニアやインド、スリランカでの茶葉収穫量が減り、茶葉の輸入代金も年々高くなっています。和紅茶は日本で生産されているので比較的高価でしたが、海外産茶葉でも品質のよいものは和紅茶と原価があまり変わらなくなってきています。
消費者の紅茶の選び方にもトレンドの変化があります。和紅茶はこれまで、茶園ごと、また年ごとに味が変わってしまうので、大量生産大量商品を先導する大手飲料メーカーからは取り扱いが難しいものとされ、スーパーなどに並ぶことはありませんでした。
しかし、茶園ごとの違いや年ごとに変化する味わいにストーリー性を感じる消費者も確実に増えてきており、また、私が手掛けるようにD2Cサービスも気軽に展開できるようになってきました。スーパーで買える定番商品を楽しむ人もいれば、D2Cサービスから特徴のある紅茶を選ぶ人も増えてくると思います。
これまで出社の途中でカンフル剤のようにコーヒーを買っていた方が、在宅勤務でリラックスするために和紅茶を飲み、生産者のストーリーに想いを馳せながら休憩するような世界をつくっていきたいと考えています。」
生産者さんと連携しながら、美味しい和紅茶を広めたい
「今後、どういった方々にサービスを広めていきたいですか?」
「まずは和紅茶への関心があるけれどどの茶園から始めればよいかわからない方、コロナ禍でなかなか新しい茶葉との出会いがないといった、和紅茶への関心が顕在化している方に、TEA FOLKS会員になって頂きたいと思います。(TEA FOLKSはお茶好きの仲間という意味)」
「確かに、コロナ禍でお気に入りの紅茶を見つけるのは難しそうですもんね。そんな中、ティーインストラクター厳選の和紅茶が飲めるのは良いですね。」
「そうですね。そういった熱量の高い方からのアンケート結果やインタビューのフィードバックをもとに、サービスをブラッシュアップし、一般的な紅茶好きな方、ひいては普段は紅茶は飲まなかったけれども、在宅勤務のおうち時間を豊かにしたいといった方々に少しずつお客様層を広げていきたいと考えています。」
「最後に、御社の今後の展望を教えてください!」
「上記に述べたとおり、日本のマーケットをよく汲み取りながら、サービスをブラッシュアップし、無農薬で美味しい和紅茶をつくる生産者さんとしっかりと連携していきたいと考えています。
私自身は米国公認会計士であり、海外とのネットワーキングやデジタル領域に知見がありますので、きちんと生産者さんごとの特徴を捉えた上で海外展開を目指したいと思います。『こんな良い日本のサービスなので海外に持って行った方がよい』とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいますが、まずは国内でその良さを磨き上げるのが大切だと考えています。」
まとめ
いかがだったでしょうか。ただの紅茶のサブスクではなく、日本で作られた”和紅茶”のサブスクサービス、TEA FOLKSをご紹介しました。
茶園や生産者さんを身近に感じることが出来、その背景のストーリーまで一緒に知ることが出来る素敵なサブスクサービスでした。
ぜひお気に入りの一杯を見つけたい方はチェックしてみてくださいね。
詳細はこちら。
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