【コーデ・着回し徹底解説！】ユニクロ×UNIQLO(ユニクロ)×INES DE LA FRESSANGE(イネス・ド・ラ・フレサンジュ) 2022年 レディース春夏コレクション｜後編

フランスを代表するスタイルアイコンであるイネス・ド・ラ・フレサンジュが、ユニクロとコラボレーションした人気シリーズ、『イネス・ド・ラ・フレサンジュ（INES DE LA FRESSANGE PARIS）』。2022年2月25日(金)に春夏コレクションが発売されました。

今回はスタイリスト・ライターとして活躍されている角 佑宇子(すみ ゆうこ)さんに、ユニクロ×イネス 2022年春夏コレクションの中からマストバイとそれぞれのオススメコーデ・着回しコーデ・NGコーデの3点を教えていただきました。

※【参考】モデル身長:158cm

ユニクロ×イネス 2022年春夏コレクション 前編の記事はコチラ

アイテム4：コットンテーパードパンツ

「プレーンなデザインで可愛らしいなと思い、今回ピックアップしました。ホワイトのパンツは選ぶのに勇気がいるという方も多いかと思うのですが、イネスのコットンテーパードパンツはオフホワイトで柔らかさもあって、主張もそこまで強くないのでコーデに取り入れやすいんじゃないかと思います。

細かく見ていくと、コインポケットがあったり、再度に赤いステッチが入っていたりと遊び心があるのも可愛らしさのポイントです。今年の春はぜひオフホワイト系のアイテムを取り入れてみてください！」

おすすめコーデ例

「白パンツだと腰やお尻周りが膨張色で太って見えちゃうんじゃないかと気にされる方も多いのではないかと思います。なので、シンプルにトップスとボトムスという着こなしではなく、まずおすすめしたいのがシャツワンピースや薄手のライトアウターの前を開けて着こなしていただくコーディネートです。

ボトムスだけがホワイトだと、コーデが全体的に少し浮いて見えやすいので、トップスは同系色のフォトTシャツやロゴTシャツを合わせてツートーンカラーでコーディネートをまとめていただくのがおすすめです。スッキリと見せることが出来て、かつ体系カバーをすることもできます！ぜひ試してみてくださいね。」

着回しコーデ例

「先ほどとは打って変わって、シンプルにトップスとボトムスという組み合わせのコーディネートにしました。テーパードのラインが個人的に可愛らしいなと思ったので、足のラインを出すのに抵抗がない方は甘めのパフスリーブのブラウスと合わせて着こなしていただくのがおすすめです。

オフホワイト系のパンツなので、どちらかと言えば寒色系よりも暖色系で合わせていただいた方がマッチしやすいです。着まわす際の参考にしていただければと思います！」

NGコーデ例

「ホワイト系のアイテムで注意したいのが、全身があまりにも白すぎると引き締まりが見えず、パジャマっぽく見えてしまうということ。ちなみにこのコーデで使っているトップスのロゴTは、先ほどのおすすめコーデのインナーとして使用したものと同じです。

おすすめとNGコーデの一番の違いは、トップスをシャツインしてウエストを見せているかどうかというところです。OKコーデでは、シャツインしてウエストの引き締まりをさりげなく見せています。さらに上から羽織るアウターがネイビーで引き締まりのポイントになっているので、コーデがスッキリ見えします。

ですがNGコーデはアウターなどの羽織物もなく、シャツインもしていないのでウエストの引き締まりがありません。そのためパジャマ見えしやすくなってしまいます。ホワイト系のアイテムを使う際、その点だけは注意していただければと思います！」

アイテム5：ニットポロカーディガン

「今回のコレクションで絶対おすすめしたいなと思ったアイテムの一つが、こちらのニットポロカーディガンです。昨年の春夏ごろから、ポロシャツ系のアイテムが増えてきて、ユニクロに限らず流行しています。レトロ可愛い感じの風合いのポロカーディガンがイネスのコレクションからも出て、やっぱりトレンドなんだなと再確認しました。

触り心地も良く、薄手ながらもきちんと見えするというところがポイントです。襟がついているので、だらしなく見えないというのが一番のポイントですね。」

おすすめコーデ例

「ポロカーディガンのデザインがレトロな印象なので、ボトムスはハイウエストのインディゴカラーのデニムを合わせてレトロさで統一感を出したコーディネートにしました。シンプルにトップスとボトムスのワンツーコーデで完成できる良さがあるかなと思います。

ただアクセサリーも全くないとなると寂しい印象があるので、少し大きめのインパクトのあるピアスなどを合わせていただくと良いかなと思います。襟は閉めて着ていただく方がおすすめなので、ネックレスというよりも、ピアスやブレスレット、リングを入れていただくとよりコーデの完成度が高まります！」

着回しコーデ例

「一気に印象を変えたい時には、ポロシャツ感を完全に隠すのがおすすめ。とはいってもポロカーディガンのポイントである襟は見せたいなと思ったので、同じく襟付きのシャツジャケットを羽織って前を閉じていただいてから、ポロカーディガンの襟を立たせて首元から見せることでシンプルながらも一癖きいた印象の着こなしにしてみました。

ボトムスはどんな色合いのものを合わせても良いのですが、少しモード感やおしゃれさを出したい時は今季流行りのカラーパンツを合わせていただくと他の人と差のつくおしゃれを楽しむことが出来ます。」

NGコーデ例

「このアイテムはカーディガンなのですが、前をあけてみると野暮ったさが出てくるかなと思ったので、基本的に前を閉じてトップスとして使っていただく方がおすすめです。前を開けるとニットの柔らかさが出てだらっとした印象になりやすいので気を付けましょう。

別のアイテムでもNGコーデとしてお話ししたように、真っ白な服なのでワントーンコーデを狙ってインナーもボトムスも白系でまとめてしまうとやはり少しパジャマ感が出てきてしまうので、その点も注意が必要です。

もう1つNGポイントとしては、春先のニットということで柔らかくてくたっとした生地感になっているので、ボトムスはハリ感や立体感のあるやや厚地のアイテムを選んでいただいた方がコーデが決まりやすいので、そちらもポイントで押さえていただくと良いかなと思います！」

アイテム6：キルティングコート

「今回のコレクションをサイトで見ていた時に、私が一番訝しげに『これはなんだろう…？』と思ったのがこちらのアイテムです（笑）商品名がキルティングコートとのことですが、コートというよりもワンピース感の強いアイテムだなという印象でした。ただ、春先は薄手のアウターが欲しくなる時期だと思いますので、そういった時にワンピースとしてもアウターとしても着られる使い勝手の良さが光るアイテムとして出てきたのかなと思いました。

キルティングコートというと中綿が入っているイメージがあると思うのですが、こちらのアイテムは中綿は入っておらず、くしゃくしゃっとした素材でかなり薄手です。なので春先の暖かい季節のアウターという感じですね。」

おすすめコーデ例

「アウターとしてシンプルに羽織って、前を開けてコーディネートを楽しんでいただくと良いかなと思ってこちらの着こなしを提案しました。

明るめのネイビーカラーで清涼感があるので、インナーのTシャツも生成り色というよりは真っ白を選んでいただいた方がマッチします。ボトムスはリラックス感のあるイージーパンツを合わせて今トレンドの着こなしのスタイルをトライしてみました。

ちなみにこちらのコーデで使っているベルトもイネスから出ているものです。」

「ロープベルトも一昨年ごろからいろんなブランドから徐々に出ているアイテムです。巻きつけ方が少し難しくて、どうやって取り入れればよいのか私も試行錯誤しながら使わせていただくのですが（笑）今回のイネスはマリンルックのアイテムが多いので、このベルトを使ってよりマリンルック感を増しても良いかなと思います。

ただ、丈の短いトップスや綺麗めのカーディガンとの組み合わせが少し難しいので、ロープベルトを使う場合はキルティングコートのようなワンピースっぽいアイテムと合わせて使っていただく方が合わせやすいと思います。ぜひ参考にしてみてください！」

着回しコーデ例

「ワンピースっぽいアイテムとお話しした通り、ワンピースとしても着られるのかな？と思い、着回しではざっくり網みのニットを重ねてコーディネートをしてみました。

ワンピースにしては厚地なので、ハリ感が出るかなと思いましたが、意外と馴染みやすくオーバーサイズのニットであれば合わせられます。こういった着こなしも出来るので、お試しいただければなと思います！」

NGコーデ例

「バンドカラータイプのシャツワンピースやアウターを着るときに、パンツをボトムスとして合わせる方も多いのではないかと思います。私自身もよくやるのですが、その場合に丈感がダボっとしているパンツやゆったりとしすぎているパンツを合わせてしまうと野暮ったさが出る可能性があるので気を付けていただければと思います。

さらにだぼっとしたパンツに合わせてゴツめのスニーカーを合わせるとコーディネート全体の等身バランスに違和感が出てくるので注意しましょう。出来れば、こういったワンピースやアウターを着る場合は1枚でコーデを完成させるか、ボトムスは細身のものを合わせていただく方がまとめやすいので、ぜひやってみてください。」

専門家

角 佑宇子(すみ ゆうこ)
スタイリストアシスタント経験後、独立。2014年からファッションライターとして活動も開始。主にアラサー女性向けの"周りと差がつく"高見えコーデのスタイリングを得意とする。

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